写真:特急 サンダーバードPhoto:PIXTA

JR西日本は8月30日、来年3月16日に敦賀まで延伸開業を予定している北陸新幹線の運行計画を発表した。これにより、東京から福井・敦賀までの所要時間は大幅に短縮されることになる。運行計画で示された運転本数や停車駅パターン、および、敦賀延伸の影響について解説する。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

運行計画で示された
運転本数と停車駅パターン

 今回、示された運行計画によると、東京から敦賀に直通する「かがやき」が9往復、「はくたか」が5往復の計14往復で、この他に東京~金沢間の「かがやき」「はくたか」が計10往復設定される。

 北陸側の区間列車「つるぎ」は、敦賀~富山間が18往復、金沢~敦賀間が7往復で、これらは敦賀で在来線特急(大阪行き「サンダーバード」、名古屋行き「しらさぎ」)と接続する。この他、特急と接続しない「つるぎ」が朝夜に5本設定される。

図表:運行計画で示された、運転本数と停車駅パターン
拡大画像表示 JR西日本リリースより

 現在の運行本数は、東京~金沢間の「かがやき」が8往復、「はくたか」が14往復、「つるぎ」が18往復なので、「つるぎ」が大幅増の一方、「かがやき」と「はくたか」は若干の増発はあるものの、現在の列車がそのまま敦賀に延長する形になる。

 北陸新幹線大宮以北の基本的な運行パターンは、長野止まりの「あさま」がおおむね各駅に停車。「はくたか」は高崎と長野~金沢間の各駅に停車。速達列車の「かがやき」は高崎・長野・富山・金沢に停車する「遠近分離」の構成になっている。

 敦賀延伸に当たっては「はくたか」が金沢~敦賀間の各駅に停車。「かがやき」は福井、敦賀のみ停車の速達タイプが4往復、小松・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふのうち2駅に停車する列車が4往復となる。

 東京~福井・敦賀間は「かがやき」「はくたか」を合計しておおむね1時間に1本、敦賀~金沢・富山間は日中が概ね1時間に2本、朝晩は1時間3本程度の運行になるだろう。