慶應義塾大学・文学部

 哲学、史学、文学、図書館・情報学、人間関係学の5学系17専攻+2部門(自然科学部門、諸言語部門)からなる。1年次は教養科目を幅広く学び、2年次から専攻に分かれる。

 社会学、人間科学、美学美術史学、心理学専攻は人気が高く、選考にもれる学生も出る。他はだいたい希望どおりに進める。

「慶應の他学部に落ちたから来ました」といった、消去法的な選択肢でここにいる人は少数派で、基本的に学びたい学生が集う(早稲田の文学部落ちは結構いる)。元来の勉強熱心さが専攻を学ぶ際にも発揮されているようで、見た目は慶應らしくスマートな子でも、話すと何かしらの文化や芸術に異様に造詣が深かったりする。

 ゼミは必修。学問に興味がないのに、何らかの理由で文学部に入ってしまった人はゆるいゼミに入ってお茶を濁す。図書館・情報学、心理学、英米文学は勉強が厳しく「三大エグ専」と呼ばれている。

上智大学・文学部

 哲学、史学、新聞学、国文学、英文学、ドイツ文学、フランス文学の7学科がある。やや大所帯な英文学科と新聞学科を除けば、いずれも1学年が50~70人程度の少人数制。

 外国語学部と同様に、学生と教授たちとの距離が近く、アットホームな空気がある。文学系の各学科は、文学を中心にそれぞれの国や言語圏の文化を扱うところ。新聞学科にはマスコミ志望者が集まり、その夢をかなえている学生もそこそこいる。

 哲学科は古代、中世も充実。学科をまたいで「身体・スポーツ文化論」「芸術文化論」「ジャパノロジー」の3つのコースで学ぶ「横断型人文学プログラム」もある。全学科で卒業論文は必修。