20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)
今回は関東私立のなかでもトップクラスに位置付けられる3校の文学部の特徴についてそれぞれ紹介する。
早稲田大学・文学部
かつての第一文学部と第二文学部が再編されて、2007年に「文学部」と「文化構想学部」が誕生した。
文学部は18コースで構成され1年次の基礎教育を経て、2年次からコースへ進級する。通称、「あそ文」「あそ文学」。昔と同様、多彩なキャラクターの学生が集まっている。「勉強したいことがはっきりしている人は文学部、目的がぼんやりしている人はいろんなものに手を出せる文化構想学部がおすすめ」(文学部生)。
文化構想学部とのブリッジ科目が約1000科目あり、取れる講義の大半は同じ。
早稲田大学・文化構想学部
「二文の生まれ変わり」的なポジションだったが、現在は文学部と肩を並べるまでに。通称、「あそ文構」。
他学部からは変わり者が多いと言われており、本人たちも変人と呼ばれると大喜び。多元文化論系、複合文化論系、表象・メディア論系、文芸・ジャーナリズム論系、現代人間論系、社会構築論系の6論系19のプログラムがある。
文学部が縦断的な学びなら、文化構想学部は横断的な学びのカリキュラムとなっていて、ユニークな授業が多い。有名作家やジャーナリストなどが教鞭を執る授業はやはり大人気。
漫画、アニメ、ゲーム、映画、テレビなどをアカデミックな視点で考察する授業も多数開講されている。「卒業に必要な単位数は他学部より少なく、サークルやバイトに力を入れたり、英語の資格を取ったり留学したりする人もいる」(文化構想学部生)。