有権者7~8割が高齢を懸念
トランプ氏にも5割弱が不安視
バイデン氏の高齢への懸念は、返り咲きを狙うトランプ前大統領の訴訟問題と並び、今回の大統領選挙の話題の中心になっている感がある。
9月12日には、著名なコラムニストのデビッド・イグナティウス氏が、「バイデン氏は2024年(の大統領選挙)に出馬すべきではない」と題する論評を米ワシントン・ポスト紙に寄稿している。
イグナティウス氏は、これまでのバイデン氏の政権運営を高く評価しつつも、「(再選に成功して)2期目を始める頃には82歳だ」として、民主党が代わりの候補者を選べるように、できるだけ早く選挙戦からの撤退を決断するよう呼び掛けている。
トランプ支持者による攻撃ならともかく、米国論壇の重鎮でバイデン氏も一目置くコラムニストの筆によるだけに何とも耳の痛い直言だ。
バイデン氏の高齢に対する懸念の強さは、次々に明らかになる世論調査の結果からも明らかだ。
8月前半にAP通信が行った世論調査では、バイデン氏が「もう4年しっかり大統領を務めるには高齢過ぎる」との回答が8割弱となり、民主党支持者ですら約7割を占めた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が8月後半に行った世論調査でも、回答者の7割強がバイデン氏は「大統領選挙に出馬するには高齢過ぎる」と答えている。
だが「高齢問題」を抱えるのはバイデン氏だけではない。