副業コンサルタントとして、主宰の副業・起業スクールで多くの副業家を輩出・支援してきた下釜創氏は、「一生後悔しない副業の始め方、選び方、続け方」があると言う。下釜氏のはじめての書籍『やりたいことは「副業」で実現しなさい』では、「あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業」を目指そうと説く。本連載では、話題の書の中から具体的なスキル、考え方を紹介していく。今回は、「失敗しない副業の選び方」についてです。
どんな副業が最強か
連載の第1回目では、4つのマトリックスを紹介しました。そこでは、「やりたいこと」かどうかと、「収益性」があるかどうかを基準として話を進めました。
本業がお金のためのライスワークで、副業が心を満たすライフワーク。違いがよくわかったところで、どんな副業が最強かを考えたいと思います。
今回はさらに深掘りして、「好き」「得意」「需要」という3要素であなたがチョイスすべき副業を選ぶ方法を考えたいと思います。
この3要素が重なるポイントこそ、最強の副業なのです。
その選び方には、3つのステップがあります。
❶ 好きなことを選ぶ(WILL)
❷ 得意なことを選ぶ(CAN)
❸ 需要・収益性があるものを選ぶ(WANT)
❶ 好きなことを選ぶ(WILL)
副業では、やりたいこと、やりがいがあることを選ぶべき。だとしたら、まず自分は何が好きなのかを考えてみてください。
やりたいことは、好きで夢中になれること。好きならずっと続けられますから、経験値も高まり、スキルアップにもつながりやすいのです。
それが副業選択の最初のステップになります。
❷ 得意なことを選ぶ(CAN)
好き=得意とは限りません。ピアノは好きでも、ピアノが好きな人が全員ピアノを弾くのが得意とは限らないでしょう。
副業にするには、好きだけでなく、得意なものである方が有利です。
ただし、好きなことを続けていれば、得意になってきます。
そして、得意になれば、より好きになるという好循環が期待できます。
❸ 需要・収益性があるものを選ぶ(WANT)
好き(WILL)×得意(CAN)だとしても、そこに需要(WANT)がなかったとしたら、収益は上げられません。
たとえば、天体写真がどんなに好きで得意でも、畢生の傑作写真(一生涯に一度撮れるかどうかという写真)を買ってくれる人が誰一人いなかったら、副業としては成立しません。
同じように、スマホゲームがいくら好きで得意だとしても、それだけでは収入に結びつけるのは難しいでしょう。
需要(WANT)がないのに、好き(WILL)×得意(CAN)なものは、無料の趣味・ボランティアで追求してください。すでに触れたように、そこから出発して副業、独立・起業に発展することもあります。
逆に言うと、いくら需要(WANT)があっても、それが好き(WILL)×得意(CAN)でなかったら、副業にはできないでしょう。
(本記事は、『やりたいことは「副業」で実現しなさい』より、一部を抜粋・編集したものです)