「デジタルリノベ」の力で
空き家問題に貢献
あらゆる鍵が1つのIDで管理できる”キーレス”な世の中にするには、既存物件にもアプローチしていく必要がある。
既存物件の中には、築40年、50年といった古いものも無数に存在し、新築に比べ借り手がつかず苦労しているオーナーも多い。そんな物件に対し、ビットキーの技術で新たにスマート化することにより、再び競争力を高める試みを行ってきた。
「何も手を打たないままでは価値が下がり続けるであろう物件をスマート化して、あらゆる点で利便性を高め、価値を維持する。そうした取り組みを、私たちは”デジタルリノベーション”と呼んでいます。大規模工事を伴うリノベーションはコストがかさみ、そう簡単にはできませんが、デジタルならより手軽に、物件に新たな価値を付与できます。不動産事業者にとっても、費用対効果が高い施策であると確信しています」
現在の日本では、少子高齢化などを背景に空き家が増加している。
この”空き家問題”にも、デジタルリノベーションが貢献できると寳槻氏は考えている。
「私たちは社会をより良く変えるためにベンチャー企業を立ち上げ、その入り口として、誰しもが毎日必ず使っている鍵を便利にすることから始めました。デジタルの力で新たな価値を創出し、それを社会インフラに育てて、課題の解決へとつなげていく。不動産業界にそんな企業が増えれば、きっと日本はより住みやすく、素晴らしい国になっていくはずです」
[使い方](1)専用アプリや二次元バーコードからworkhubの会員サイトへアクセス。(2)予約ページに表示された二次元バーコードや顔をかざして鍵を解錠。写真提供:ビットキー
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