ハロウィン参加は少数派、楽しみ方は仮装よりも…「5000人調査」で意外な事実が判明写真はイメージです Photo:PIXTA

朝夕の気温がめっきり涼しくなり本格的な秋の到来を感じられるようになりました。街中にあふれる彩の変化に目を向けると「オレンジ色」が増えたと感じます。10月は「ハロウィン」シーズンで、街中の広告やショーウインドーもハロウィン風のものが増えたと感じるのではないでしょうか。今回は市場調査会社のインテージが行った「ハロウィン」に関する最新のアンケート結果とともに、ハロウィンシーズンの人々の風景に考えを巡らせてみたいと思います。(インテージ 生活者研究センター センター長 田中宏昌)

実は多くの人が「他人事」?ハロウィン楽しむ人は誰なのか

 東京都渋谷区は毎年、ハロウィン(10月31日)になると、若者や外国人を中心に多くの人が繰り出すことで有名です。約3年続いたコロナ禍でも多くの人が集まりニュースになっていましたが、さらに今年は行動制限も解除され、多くの人が殺到するのではないかと懸念が高まっています。9月に渋谷区長が「ハロウィンの日に渋谷には来ないでください」と声明を出して話題になりました。

 しかし、どのような人が実際にハロウィンを楽しんでいるのでしょうか?その人たちの顔が見えてくると、意外に思うかもしれません。

 23年10月上旬にインテージが実施した調査結果(全国15~79歳、5000人対象)によるとハロウィンを「身近なイベント」として捉えている人はわずか4%でした。また「自分もイベントに参加したり何かしらを行う」と回答した人は5%。男女別で見ると「身近なイベント」も「自分もイベントに参加したり何かしらを行う」も女性の方が少しだけ男性を上回っていました。

 その一方で「世間が盛り上がるもの」という認識の人は全体では53%と半数を超えていました。

 ディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)などのテーマパークでは、ハロウィンはクリスマスに次ぐメジャーイベントになっています。しかしながら、こうした結果を見るとハロウィンはまだまだ一部の人のイベントにとどまっているようです。

 では、一体、どんな人がハロウィンを盛り上げているのでしょうか。