スマホ時代になって、長い文章が嫌われるようになった。そこでコピーライティングの第一人者、神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』の中から、スマホ時代に対応した「適度な行間を取るテクニック」を抜粋して紹介する。

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誰に頼むか?

 コピーライティングの上達に最も効果的なのが、他人からのフィードバックだ。

 特に経験が浅いときには、自分だけでは、どこがよくてどこがダメか、わからないものだ。

 ベストは、ベテランコピーライターに見てもらうことだが、そんな幸運な人は極めて少ない。

 だから、一般人から意見をもらうことになるが、注意すべきことがある。

「誰に頼むか?」だ。人選がカギになる。

 ターゲットやペルソナとまったく違う人に意見を求めても、まったく参考にはならない

 というより、ターゲットとは違う人の意見を参考にしてレターを修正すると、逆効果になる。

 本書388ページで詳説しているが、メールの平均開封率(メールの件名に興味を持ち、開封する人の比率)は20~30%程度だ。

 開封率が20~30%ということは、残りの70~80%の人は、興味すら感じないのだ。

 だから、意見を訊くなら、興味を持ちそうな=ターゲットに近い10人中2~3人のごく一部の人でないと、参考にならない。

 もちろん、それを承知で第三者の意見を冷静に聞き、自分なりに文章を修正したりしなかったりするのは問題ない。

勇気を振り絞ってチャレンジすると
大きな差がつく

 一方、自分が書いた文章を人に見せるのは、心理的ハードルが高いもの。

 コピーライティングで生計を立てるプロを目指すような人でさえ、フィードバックを受ける人は意外と少ない。

 だから、フィードバックを受けること自体、心理的ハードルがすごく高いのだ。あなただけではない。多くの人がそうなのだ。

 だからこそ、勇気を振り絞ってチャレンジすると大きな差がつく

 一度チャレンジして目からウロコの気づきがあると、一気に上達する。

 仮にこっぴどく批評されても、コピーが否定されただけで、人格まで否定されたわけではない。そう割り切ろう。ここが大事だ。

 チャレンジする気構えさえあれば、あなたは必ず上達する。

 ただ、本書で紹介した「PMMサーチシート」で顧客情報を調べ、「Youメッセージ」を駆使して慎重に言葉を選びながら書いたとしても、それがどんな反応になるかは実際にリリースしてみないとわからない。

 時間をかけ、「これはいける」と自信があった文章ほど反応がなかったり、逆に、ほぼ時間がない中でギリギリ期限に間に合わせたものが反応がよかったりする。つくづくやってみないとわからないものだ。

「Youメッセージ=顧客目線」を意識しながらコピーを書いても、自分の思考の枠からはなかなか出られないもの。

 だからこそ、ベテランコピーライターだけでなく、ターゲットに近い一般の人からフィードバックをもらうことが重要なのだ。

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)