受験期が近付いてきました。みなさんは、試験に向けてどのように過ごしているでしょうか? 1000人以上の東大生のノートを分析してまとめた『「思考」が整う東大ノート。』の著者である西岡壱誠氏によると、東大に合格した人たちはこの時期、ある儀式を行なっていたといいます。本記事では、西岡氏に「受験期の儀式」について話を聞きました。
東大生が受験前に行う「ある儀式」
いよいよ受験が近付いてきましたね。中学受験・高校受験、そして大学受験……さまざまな入試が、この1~2月に行われます。
東大生は、それらの受験に勝ち抜いて合格を得ています。緊張や不安に負けず、合格を勝ち取った彼ら彼女らは、受験前にどんな風に過ごしていたのでしょうか?
実は東大生は、受験が近付いてくると、「ある儀式」を行っている場合が多いのです。今日はそれについてみなさんに共有させていただきます。
それは、ノートに「自分がこれから受験の当日までに終わらせるべき勉強をすべて書き出す」というものです。
「文字にする」意味
「今は11月で、1月がテストだ。あと5~60日の間に、どんな勉強をするべきだろうか?」というのを、全科目、細かくすべて書き出すのです。
このTODOリストは、「この勉強を終わらせれば合格できるリスト」になります。「あと5~60日の間にここに書き出した勉強をすべて終わらせられれば合格ができるし、終わらせられなかったら不合格になる」というものを文字に起こして明確にリスト化しておくわけです。
「英語は、リーディングで90点を取るために、『過去問を3年分解く』『Aの問題集を終わらせる』『今までのノートの復習』の3つを終わらせよう! そうすれば90点取れるはずだ!」と、明確なゴールを決めるのです。
不安のなかでも集中して勉強をするために
受験期になると、不安や緊張から、何も手につかなくなってしまうことがあります。また、何かしようと思っても、「何をすればいいかわからない」という状態になってしまう人も多いです。そうならないためには、とにかく勉強する内容を具体的にして、ロボットのようにそれを終わらせていく必要があります。
「受験期はロボットになれ」というのは、受験生の間でよく使われる言い回しです。
不安や緊張を押し殺して、とにかく感情のないロボットのように淡々と物事をこなして行く必要がある、という意味です。これは的を射た言葉で、東大生の中にも「受験期は自分は完全にロボットだった」と述べる人も多いです。そしてこの「ロボットのようにこなしていく」ために必要なのが、「これをやれば受かるリスト」なわけですね。
いかがでしょうか? 僕は2浪した人間なので、不安な気持ちや緊張する気持ちは痛いほどよくわかります。でも、不安や緊張の中で立ち止まっているのが一番良くありません。とにかくやるべきことを明確化して、動いて行くこと。これが必要なのです。ぜひ実践してみてください!