「反発・不安の感情」で動けないときは
期が熟すのを待つ

 さて、ここまで「隠れ・捨て上手」の人の片づけ環境の整え方を解説してきました。もう一方の「本当に捨てられない人」〜要不要の判断以外のところで感情が邪魔して手が止まってしまう人〜が抱えがちな感情の問題についてはこういったものがあります。

⚫︎他者への反発
 日頃から片づけのことで責められ続けていると、いざ片づけるきっかけができたときにも心のどこかで(相手に「やっと片づけたか」「ほら、俺の言った通り、スッキリすると気持ちがいいでしょう?」と言わせてしまうかもしれない)と考えてしまい、思い通りにしてなるものか!という思いが生まれてしまう。

⚫︎自分自身の不安
 仕事や子育て、介護などで何かしら「先が見えない状況」に置かれていて、不安が先に立って決断力が鈍ってしまう。

 こういう感情が認識できるときは、無理は禁物。期が熟すのを待って、今できることを探しましょう。こういったケースを含む「捨てる」をトラウマにしてしまう危うい片づけについては、次回のコラムで詳しく解説します。

 今回紹介した片づけの進め方については『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったら覗いてみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea)