子育てとは、子どもに同じことを何百万回も言う生活! 誰がやってもそうなるので、どうせ言うなら楽しく言おう
【総フォロワー数25万人】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。

【時短】子どもにやってほしいことが早く進む伝え方Photo: Adobe Stock

ちょっとした違いで、かなり違う

日々の生活の中で、子どもにやってほしいことはたくさんあると思います。
そんなとき、どういう言い方をすればいいのでしょうか?

言い方のちょっとした違いで、子どもの反応や行動がかなり違ってきます。
私のおすすめは次の4つのステップを踏むことです。
以下の4ステップはめんどうに思えるかもしれませんが、実際やってみるとかえってスムーズにいくことが多いと感じます。

1.まずほめる
2.楽しくおしゃべり
3.具体的で簡単な指示を1つだけする
4.最後にまたほめる

例えば、子どもに片づけをさせたいときを具体例として紹介します。

1.まずほめる

「ブロック遊びにすごく集中してたね」とか「楽しくできたね」などとほめます。
これによってよい雰囲気ができ、子どもの心がオープンになります。

2.楽しいおしゃべり

親「これは何?」
子「ツインタワーのビルだよ」
親「ああ、この前の日曜日に行ったね」
子「そのときのことを思い出して作った」
親「複雑な形なのによくできてるね」

このような楽しいおしゃべりによって、さらに子どもの心がオープンになります。
この状態になっていれば、親の言うことも素直に聞いてくれる可能性が高まります。

3.簡単で具体的な指示を1つだけする

「そろそろ片づけなきゃね。まずカード類をこの箱に入れよう」など、具体的で簡単な指示を1つだけします。

簡単なこと1つに絞ることで心理的ハードルを下げることができます。
また、それをクリアすることがリトルサクセスになり、さらにやる気が出てきます。

「片づけよう」などの抽象的な指示だけだと、具体的に何をどうすればいいかわからない子もいます。

4.最後にまたほめる

最後に、また「あっという間にできたね」「きれいになって気持ちがいいね」とほめましょう。
これで達成感が得られて次につながります。

この方法は、例として挙げた片づけ以外にもいろいろな場面で応用が可能です。
とにかく大事なポイントは、指示の前と後に肯定的な言葉をもってくることです。
肯定的な言葉で指示の言葉を挟んでいるので、私はサンドイッチ方式と呼んでいます。

これはどんな子にも有効ですが、特に幼児や低学年の子、発達障害・グレーゾーン、それに近い子には効果的です。

間違っても、否定的に責める言葉でサンドイッチを作らないようにしてください。

◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。