働き方改革の成果で「働きやすい」職場環境に変わりつつあるが、一方で若手を中心に、成長実感を得られず離職してしまう「ゆるブラック」といった言葉も出てきた。今回、オープンワークは20代の現役社員が「成長を実感できる」と評価している企業をランキング化。そのデータを基に、成長を実感できる職場の共通点や特徴を若手の視点から探る。(ダイヤモンド・ライフ編集部)
「20代成長環境」スコアが
10年間で唯一下降した
近年、働き方改革の成果で残業時間が減り、有給休暇が取得しやすくなるなど、業界・業種を問わず就業環境は改善傾向にある。長時間労働が常態化していた世代にとっては、プライベートとの両立も可能な「働きやすい」職場環境に変わりつつあることへの実感が大きいのではないだろうか。
一方、若手を中心に、働きやすさは感じるものの、成長実感を得ることができず、離職を考えるきっかけにもなる「ゆるブラック」といった言葉も聞かれるようになった。
実際に、就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」の会社評価レポートに投稿された八つの評価項目の平均スコアの推移を見ると、2014年から23年(10月末まで)の10年間で「20代成長環境」スコアが唯一、3.07点から2.95点に下降している。
「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、20代による会社評価レポートを対象に、19年と23年(10月末まで)との比較で「20代成長環境」スコアの上昇幅が大きい企業をランキング化。社会全体の傾向とは反対に、成長環境への評価を上げた企業に着目することで、成長を実感できる職場の共通点や特徴を若手の視点から探る。