法人向けのeラーニングサービス「plyase.e ラーニング」
法人向けのeラーニングサービス「plyase.e ラーニング」

今でこそ1000社以上に使われる研修サービスへと成長しているが、最初から上手くいったわけではない。サービス拡大の要因が「特定の業界に特化したこと」だと考えて立ち上げたのが、現在大きな収益源になっている「派遣のミカタ」だ。

派遣のミカタは派遣業界に特化したeラーニングサービスとして3000種類以上の研修コンテンツを扱うほか、派遣企業が労働局に提出する学習カリキュラム作りもサポート。厚生労働省へ報告する必要のある派遣社員の学習記録を細かく管理し、自動で報告書を作成できる機能も搭載する。

2015年9月の派遣法改正によりキャリア形成支援制度が義務化されたことに伴い、それに対応したツールとして引き合いが増加。現在は1000社以上が活用する。

実は冒頭で触れたplayse. web 面接を開発したのも、派遣のミカタの導入企業から「オンラインで面接や説明会を実施したい」という声が増えたのが1つのきっかけだ。派遣業界に特化する形では市場が限定されてしまうため、playse. シリーズの新サービスとして業界を問わない形でローンチ。コロナ禍で需要が急増したこともあり、一気に導入企業が広がった。

なおmanebi代表取締役の田島智也氏によると1100社の顧客のうち、約3分の1は派遣業界、残りの3分の2は他業界の企業だという。

 

Web面接サービスはローンチ9カ月間で1100社以上が利用

playse. web 面接はブラウザ上からURLにアクセスするだけでWeb面接が実施できる機能のほか、求職者が前もって録画した自己紹介動画を用いた動画選考やヒアリングシート、応募者管理など標準的な機能を網羅する。

会社全体の採用ステータスや面接スケジュールを管理できるダッシュボードも提供
会社全体の採用ステータスや面接スケジュールを管理できるダッシュボードも提供

ユーザー数1人、応募者人数100人、面接時間100時間までの範囲であれば月額1万4800円(税別)から利用が可能。それ以上の場合は人数や面接時間に応じて料金が追加される従量課金型を採っている。

Web面接サービスに関してはインタビューメーカーやHARUTAKAなど日本発のものに加えて、HireVueのような海外のプレイヤーも日本でサービスを展開している。顧客の視点では複数の選択肢が存在する中で、playse. web 面接のウリを田島氏に聞いたところ「Web面接の機能単体では大きな違いはないが、オンライン採用のバリューチェーン全体を見た時に役立つ機能が搭載されていることが特徴」だという。

一例をあげると、プレイスにはコーディングなしで会社説明会用のページを作れるCMSのような機能がある。作成したページには動画やスライドなどを簡単に挿入でき、応募用の同線としてエントリーフォームの埋め込みも可能だ。