(1)「金額順」整理
 お金は世の中のいろいろなモノと交換できる、万人共通の「ものさし」です。そこには自分の愛着や思い入れは関係ありません。そこで、特に「お金モノ」を「金額順」に整理することを意識すると、余計なエネルギーを使わなくてすみます。自分の意思や判断は必要ないからです。

 お金は老後を快適に過ごすための道具になりますが、お金がたくさんある=幸福度が高いということではありません。ただ、人は目に見えるようになるだけでも不安が減ります。自分がお金という道具をどれだけ持っているかを「見える化」することで、不安を減らすというメリットもあります。まずは金額の大きいものから手をつけていきましょう。

(2)「時系列」整理
 家の中で「紙モノ」が“地層化”していて、どこから手をつけたらいいかわからない、ということはありませんか?これは古い「紙モノ」と新しいモノが混在した状態です。

 そんなときは、最近のものから整理すると、記憶に新しいのでスムーズに進めることができます。

 典型的なのは写真の整理です。30年前の写真はいろいろ思い出していちいち手が止まりますが、昨日撮った飲み会の記念撮影だったら、いいショットを1枚だけを残してあとは簡単に削除できますね。

 普通の書類も、基本的に新しい書類をファイルボックスの左から入れるとか、積み重ねるときは古いものの上に新しいものを載せるなど、必ず新しいモノが手前にくるようにしまいます。

 新しいモノはこれからの自分の将来に一番近いので、使う可能性が高いもの。それが手前にあれば、「ここを探せば出てくる」状態になってすぐに見つけることができます。

「時系列」整理なら、特にラベリングせずおおまかに分類してあれば、上から見ていくだけで、いつ頃の書類かの見当をつけられます。時系列というラベリングが自然にできていくと思ってください。

(3)「自分基準」整理
 お金に関する「紙モノ」は、相続の法律など社会的な決まりごとに沿って整理すればよいのですが、自分の思い出の「紙モノ」や好みで整理していいものでも、自分で決められなかったり、周りに忖度しすぎて、自分の考え方とダブルスタンダードになってしまうことがあります。例えば「この本は興味がないけどベストセラーだからとっておく」「みんなが使っているからこのファイルボックスを使う」など、世の中で人気のあるものに合わせてしまうことなどがあげられます。