資産運用(NISA)を始めるまで

 まず、10年で300万円を貯めるには、月2万5000円を教育資金用の貯蓄にまわす計算になります。

 しかし、住宅ローンの返済や、娘の習い事の月謝などを考えると、やや苦しい水準です。生活費を切り詰める以外に方法はないものかと、対話型のAIのアプリで質問してみました。

 すると、回答の一つとして「長期投資」が示されました。投資の世界では、10年以上の期間がかけられれば、利益が出る可能性が高まるそうです。いまから始めれば、娘の大学入学までにまだ10年あります。

 AIからは「専門家の助言を受ける」ようすすめられましたが、夫婦ともに忙しく、投資について調べている余裕はありません。そこで、インターネットの広告で見かけた「おまかせ投資」というサービスを調べてみました。

 10年続けた場合のシミュレーションも見られて、目標の300万円を貯められる確率は高そうです。先日のニュースで見たNISAも利用できるということで、月1万円の積立で始めることにしました。1年様子を見て、続けるか考えようと夫婦で話しました。

今回でケースで注意したいポイントとアドバイス

 教育資金を目的とした資産運用の場合、使う時期が近づいてきたら、早めに引き出して現金にしておくことが重要です。大学の入学金を納めないといけない時期に金融危機が起きて、資産が減ってしまうと取り返しがつきません。

 これが老後資金であれば、少しずつ使いながら資産運用を続けていくこともできるのですが、使う時期がある程度決まっている教育資金の場合には、使う手前のタイミング(たとえば半年から1年前など)で現金にしておくことをおすすめします。

 また、投資を始めたばかりの時にFXで50万円の利益を得たということですが、FXはリスクが非常に高く、いわゆる「ビギナーズラック」だったと考えるべきです。このまま「長期・積立・分散」の資産運用を続けていくことを強くおすすめします。