スピード感と幅広い事業で
若手にも挑戦の機会が豊富

 今回ランクインした上位30社は、若手の成長環境としても高く評価された点が特徴的だった。対象データ全体の「20代成長環境」スコアの平均は3.03点なのに対し、30社の「20代成長環境」スコアは平均3.99点で、「社員の士気」に次いで平均との差がある結果となった。その観点から、中途入社者のクチコミを見てみよう。

「とにかくスピード感が早く、チャレンジできる領域が広い。自分がやった仕事で物事が目の前でぐんぐん動いている瞬間は大企業では味わえない醍醐味がある。『やろう』と言ったことがすぐに動き出し、半年が3年分ぐらいのスピードで進んでいく。周りに色々な企業から来たプロがいるので、何かやりたいときはすぐにアドバイスや知見をもらえる」(企画系、女性、キャディ)

「『成長』というワードがピッタリな企業です。目標(=定量・定性)設定は半年後・1年後・2年後…5年後と、社員一人ひとりの『なりたい姿』から逆算し、メンターやマネージャーのアドバイスを参考に定め走りきる。そのため、思考力と自走力、そして完遂力など様々なポータブルスキルを身に着けることができる。既存事業をグロースさせながらも新規事業にダイナミックな人材投資、資本投資を連鎖的に実行しているため、上位ポストや役割が絶え間なく生まれ続けるので、若くして成果をあげ、各々が希望する機会報酬(=マネジメント・事業推進・他事業部への移動)を手にし、士気高く働くメンバーが多いことが印象的」(人事、女性、Speee)

「自身の残した実績がそのまま報酬として返ってくるシンプルな仕組み。年功序列の企業が依然多い中で、周りのしがらみ等に左右されることなく、自身の成長にフォーカスすることができる素晴らしい環境である。入社時は20代前半であったため、厳しい環境に飛び込む時期としては妥当であった」(営業、男性、プルデンシャル生命保険)

 ランクイン企業のクチコミには、スピード感を持って仕事に取り組めることや、幅広い事業を手掛けているため若手にも挑戦の機会が豊富であることが挙げられた。フルコミッション型の報酬制度を採用する企業では、成果を上げれば上げるほど報酬にも反映されるため、成長を目指す原動力になっていることがうかがえる。

 米ギャラップ社の調査によると、日本の仕事への熱意や職場への愛着を示す社員の割合は5%にとどまり、近年は世界最低水準が続いているという。

 社員のモチベーションは企業の生産性や競争力に直結するだけに、社員が熱意を持って士気高く働ける職場づくりは企業経営において避けて通れない課題だ。そのために、ミッションやビジョンの浸透、不公平感のない評価制度づくりなど、どの要素に注力すれば「社員の士気」を高められるか、その判断が今後ますます求められるだろう。