ミッションやビジョンが浸透し
社員が一丸となって仕事に取り組む

 中途入社者が「社員の士気が高い」と評価した企業の1位はボストン・コンサルティング・グループだった。次いで2位にA.T.カーニー、3位はイグニション・ポイントとなり、トップ3はすべてコンサルティング企業という結果となった。業種別では、ほかにIT・通信・インターネット、メーカー・商社などの企業が並んだ。

 今回のランキング作成の対象とした、中途入社者からの投稿が15件以上ある企業1494社の「社員の士気」スコア平均点が2.94点だったのに対し、上位30社の平均点は4.13点となり、30社のうち26社が4点超という結果だった。

 まず、トップ3の社員のクチコミを見てみよう。

「プロフェッショナルファームとしての組織体制・企業文化が確立されている。コンサルタント職はBCGが考えるバリューの出し方に、いかに合致しているかが評価基準であり、昇進可否も極めて明快である」(コンサルティング、男性、ボストン・コンサルティング・グループ)」

「『日本を変える、世界が変わる』ことを本気で目指している集団。広報上の常套句ではなく、実態として、ファーム全体が同じ方向を向いていると感じる」(アソシエイト、男性、A.T.カーニー)

「風通しが良く、提案やプロジェクトには職位関係なくチーム一丸となって取り組む文化があり、上からも下からも学ぶことが多い」(コンサルタント、男性、イグニション・ポイント)

 ランクイン企業で働いた中途入社者が投稿したクチコミからは、組織体制や企業文化の特徴として、ミッションやビジョンが浸透し、社員が一丸となって仕事に取り組んでいる様子が挙げられた。また、企業が求めるバリューに合致しているかどうかといった、明確な評価基準が設けられていることも特徴として見られた。

 上位30社の「待遇面の満足度」スコアを見ると、外資系企業で高評価な傾向が見られるものの、3点を下回る企業も5社あった。一方、「人事評価の適正感」では全社が3点を上回った。社員の士気が高いと評価される企業に共通するのは、年収や給与などの待遇の良さよりも、評価制度への納得感と考えられる。

 加えて、中途入社者に対しても、入社後のフォローが丁寧に行われているなど、社員が同じ方向を向くための仕組みづくりが行われていることもうかがえた。

 ランクイン企業のなかには、士気の高い社員が集まる職場環境にひかれて入社を決めた、といった声も寄せられており、こうした人材が新たに加わることで好循環が生まれていると考えられる。