桐谷広人写真/山本祐之

「月曜から夜ふかし」で大人気の桐谷さん。自転車で疾走する姿が印象的ですが、株主優待+配当生活を実践して、今や資産5億円超というカリスマ投資家でもあります。そんな桐谷さんに、株主優待を120%使い倒す極意&裏ワザを教えてもらいました。全部で12連発! お見逃しなく! 本記事は『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門改訂版』から再構成してお届けします。

使ってこそ価値がある! 優待券はムダにするべからず

 優待株を買うときは、100株で何がもらえるかとか、金額に換算するといくらだから優待利回りは〇%、などチェックしている人も多いと思いますが、いざ優待品が届いて「こんなはずじゃなかった!」などがっかりするケースもあるんです!

 使ってこそ価値がある優待ですから、まずは次の3つをチェックしましょう!

【裏ワザ1】使える店舗は必ず事前に確認すべし!

 食事券や買物券は、使える店舗が限られる場合があります。自分の生活圏内で使える優待を選びましょう。
 ジョイフル(9942)のモーニングで、ハンバーグプレートがお気に入り。特に店舗が多い西日本エリアの人にオススメです。焼肉チェーンなら中部エリアの人は、愛知発祥のあみやき亭(2753)を選ぶのが賢明です。

【裏ワザ2】利用条件は細かく確認する

 商品券や割引券は「土日祝日やランチタイムは使用不可」「1回につき2枚まで」など制限があることがあります。利用期限にも注意しないといけません。
 優待券は持ち歩かないと使えませんから、桐谷さんは期限が近いものから順に「優待財布」に入れて、優先的に使えるようにスケジュールも立てています。

【裏ワザ3】権利確定月はバラして1年中優待をもらう

 魚や肉、果物など生ものは早く食べないと傷んでしまうし、優待券にも1年以内などの利用期限があります。権利確定月は3月に集中してしまいますが、できるかぎりバラけさせましょう。

買物券でも定価で買わない! アウトレットやセールを活用!

 小売り系では買物券がもらえます。ただそれを使って定価で買うのは素人。さらにアウトレットやセールを狙えば、ますますオトクになります。おすすめの3銘柄を紹介します。

【裏ワザ4】アルペンは優待券+驚異の割引率!

「月曜から夜ふかし」で大人気の優待投資家・桐谷広人がこっそり教える株主優待でトクする裏ワザ12連発!

 桐谷さんの大のお気に入りはアルペン(3028)。100株で500円の商品券が4枚もらえます。桐谷さんは都内の店ではなく埼玉県川口市にあるアウトレット店に足しげく通っています。優待券が使えるうえに驚異の割引率で本当にオトク。1万円以上するアディダスのスニーカーが980円とか、3150円のニット帽が98円ってすごいでしょ。

【裏ワザ5】マックハウスで500円のマスクが100円に!

 マックハウス(7603)は、1000円の優待券などが年2回もらえます。しょっちゅうバーゲンをやっていて、500円のマスクが100円! ズボンも定価の10分の1で買いました。

【裏ワザ6】100円ショップの特売で、中身が2倍!

 100円ショップのキャンドゥ(2698)の優待は100円の買物券が20枚。「マル得2倍」というパッケージが時々売り出されるので、それをすかさず狙います。金額据え置きで中身が2倍になるんです。絶対オトクですよ!

買い方を工夫するだけで株主優待のオトク度がアップ!

 優待株を買うときは、何をもらうかも大事ですが、どう買うかも大事なポイントです。買い方を工夫するだけで、オトク度が高まります。

【裏ワザ7】家族で100株ずつ買って優待倍増!

 配当は保有株数に比例してもらえるお金が増えていきますが、優待は「100株以上:1000円相当、300株以上:2000円相当」、という感じで、株数に比例しないものが多いのです。
 それなら、1人で300株買うよりも、家族各々3人で100株ずつ買ったほうがオトクです。
 1人で買うなら200株分は別の銘柄にしましょう。少額ずつ複数の銘柄を買うことで、1銘柄が業績悪化になった時の影響を最小限に抑えるメリットもあります。

【裏ワザ8】値上がり益と優待をダブル取り

「月曜から夜ふかし」で大人気の優待投資家・桐谷広人がこっそり教える株主優待でトクする裏ワザ12連発!

 人気の優待株は200株買うことをオススメします。100株は優待用で、100株は値上がり益用にします。
 優待株は権利付き最終日が近づくと株価が上昇する傾向があるので、上昇したら100株は売って利益を確定。もう100株は保有し続け、優待の権利を得ます。
 また株価が下がったら100株買って上がったら売る……を繰返します。値上がり益も狙えてオイシイですよ。

食事優待券を選ぶ時は絶対見ておきたいポイント

 食事券は効率よく、ムダなく使い切りたいもの。金額が大きくても使いにくいものではもったいない。そこで、次の2つのポイントが大事になります。

【裏ワザ9】額面の刻みは小さいほうがトク

 食事券の額面は小さいほうが使いやすい。おつりが出ないからです。店ではなるべく現金を使わなくて済むメニューを選びます。
 トリドールHD(3397)は100円券×30枚を年2回もらえます。釜揚げうどんが半額になる「丸亀製麺の日」に使えば、170円でうどんが食べられますよ。

【裏ワザ10】ポイントなら1ポイント(円)ずつ、無駄なく使える

 コロワイド(7616)は500株で1年に4万円分の食事優待ポイントがもらえ、1ポイント(円)ずつムダなく使えます。アトム(7412)は100株で2000円相当を年2回もらえます。

【裏ワザ11】食事以外に商品と交換を選べるか

 食事券を使い切れないなら、商品と交換できる株を選んでおけばムダになりません。ワイズテーブルコーポレーション(2798)は農林水産大臣賞受賞の沖縄県産もとぶ牛(黒毛和牛)などと交換できます。
 ジェイグループHD(3063)は鰻を食べたい時に『うな匠』『芋蔵』を利用していますが、うどんやラーメンなどとの交換も可能。両社は飲食業のほかブライダル事業を展開しています。こちらもお世話になりたいものです。

同じものがもらえるなら利回りが高いほうを選ぼう

 株主優待は会社が違っても同じ優待商品をもらえることがあります。そんな時は利回りが高いほうを選ぶとオトクになります。

 QUOカードなどはすぐ思い浮かぶと思いますが、同系列のグループ企業が複数上場していて、同じ優待券がもらえるなら、比較する価値があります。

【裏ワザ12】グループ会社は比べる価値あり!

 たとえば、イオングループでもらえる優待券は全国のイオン系スーパーで使えます。この表のように、九州に住んでいてもフジ(8278)の株を買って、その株主優待券を使って近所のマックスバリュでお買いものをするほうがオトクです。

 杵屋系は、元気寿司とJBイレブン、グルメ杵屋の互いの店舗で利用できます。元気寿司(9828)は配当がありますが利回りが低く、買うには35万円近く必要。それなら利回りが高いJBイレブン(3066)のほうがオトク。8万円で買えるので、優待券の使い勝手のお試しにも!

 いかがですか?

 2024年は新NISAも始まることで、幅広い層に「株式投資」が注目されそうです。株主優待の裏ワザを駆使して、楽しい優待生活を目指すのもいいのでは?

 ちなみに、株価は毎日変わりますし、優待や配当の内容などは変わる可能性がありますので、投資をする際は最新情報のチェックをお忘れなく!

※本記事は『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門改訂版』(ダイヤモンド社刊)から一部抜粋、再構成したのものです。