「人生観が変わった」「もっと早く読みたかった」と絶賛の声が相次いでいるのが、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という一冊だ。20万部超のベストセラーとなっている本書は、後悔しない人生を送るためにさまざまな示唆を与えてくれる。今回は、本書の中から「経験にお金を使うこと」がいかに人生の幸福度を高めるかについて解説した内容をマンガとともに紹介する。(イラスト©野田映美)

「経験」は将来への投資だと見なせる。
まず、投資とは何かについて考えてみよう。
投資と聞くと、株式や債券、不動産といった言葉を思い浮かべる人は多いはずだ。
これらの投資に共通するのは、将来の収入を生み出すためのメカニズムだということだ。
たとえば、株を買うとき、後で購入額よりも高く売却して利益を得ることを考える。少なくとも、毎年いくらかの配当を手にすることを期待する。
経験も同じだ。時間や金をかけて何かを経験するのは、その瞬間を楽しむためだけではない。
経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。それが、「記憶の配当」だ。
とても楽しかった休暇旅行のことを思い出してほしい。その旅行についてあなたは、友人に話したり、自分一人で旅の回想をしたり、一緒に旅した人と思い出話にふけったりしたはずだ。
こんなふうに、元の経験から副次的に生まれる経験は、「記憶の配当」と言える。その経験は、積み重なっていく。
金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり「記憶の配当」も含まれているのだ。

(本稿は、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の内容をマンガ化したものです)