アクティブゲーム感覚で楽しめば楽しむほどフィットネス
Zwiftのライド画面には、同じコースを走る世界中の参加者のハンドルネームが国旗とともに表示される。植竹はもちろんMiki Uetakeと日本の国旗で、運がよければ見つけられる。
「仕事休みの木・金に外を走りに行くので、Zwiftは月・火のどちらかに取り入れることが多い。参加するのは朝だったり夜だったり。それと木・金が雨になったらZwiftトレーニングに切り替える」
Zwiftはシーズン中も週に1回は参加し、トレーニングのルーティーンの一つとしている。
「オフシーズンは強度が低めで時間が長めのSST(Sweet Spot Training)。FTP(Functional Threshold Power)よりわずかに楽な領域を行ったりきたりして50分くらい」と、有酸素能力を向上させるために効率がいいトレーニングを取り入れる。FTPというのは1時間を全力で走り切った時に出せる平均パワーのことで、Zwiftでのキーワードとなるのだが、このあたりにこだわるのはエリート選手になってからなので、一般のフィットネス派は楽しみながらペダルを回していけばいい。
シーズン中は、30〜40分と短めの時間ながらしっかり強度があって、レストも設定されるインターバルメニュー。相当ツラいという。「たくさん乗れば強くなるけど、それだけではレベルアップに限界がある。限界を感じたらインターバルを取り入れる。最後の1回となると頑張れるけど、中盤はまだこんなに残っているのかと思うと頑張りきれないこともある」
音楽を聞いたり映像を見ながらZwiftをしたこともあるが、全く頭に入ってこなかったという。「内容がなにも入ってこない。『鬼滅の刃』を1話見ようと思ったけど、最大心拍数の80%、170〜180になるとツラすぎてアニメどころじゃない(笑)」
Zwiftをするにはなにが必要か、利用料は?
Zwiftを取り入れて4年になるが、コースやワークアウトがかなり増えたので楽しくなったと植竹。「世界選手権で使われたコースが追加されたりするとうれしい。あの選手がここを走っていたんだなと。パリに行ったことはないけど、Zwift上では行ったことがある」
勤務するショップには、Zwiftをやるためにスマートトレーナーを購入しにくる人も多いという。
Zwiftを利用するには、周辺機材を整えることと、メンバーシップと呼ばれる利用料を支払う必要がある。月額メンバーシップは日本円で1650円(税込)、年額1万6500円(税込)。月額には14日間の無料トライアルがつき、年額で新規登録者なら30日間の返金保証もつく。
安価な従来型トレーナーでも室内トレーニングはできるし、Zwiftのメンバーシップも必須では無い。高額なスマートトレーナーとZwiftのメンバーシップが必要なのか事前に確認したい場合は、スマートトレーナーの試乗機のあるスポーツ自転車の専門店で試すのが良いだろう。