冷蔵庫の中は定位置を決めて「見える化」する

「栄養素の偏り」をなくしてやせやすい体になるためには、冷蔵庫の中身を自分自身できちんと管理することがとても大切です。

 やせにくい人の冷蔵庫にありがちなのが、食材がぎゅうぎゅうに詰め込まれていたり、仕分けせずに乱雑に入れられているパターン。こうなると、冷蔵庫を開けても一番手前にある食材しか見えず、食材の過不足がつかめず、管理できなくなります。

 すると、冷蔵庫にあるものをまた買ってしまい、消費するために同じものばかり食べることになりがちです。それが野菜ならまだよいですが、バラ肉や油揚げ、肉の加工品など、高カロリーで高脂質な食品だと、当然太る原因となってしまいます。

 ですから、やせるためには、まず冷蔵庫の整理整頓からはじめましょう。

 たとえば、1段目の左:肉、右:魚介など、2段目の左:瓶入りの保存食など、右:乳製品など、3段目の左:飲み物、右:加工食品という具合に、食材のざっくりした分類ごとに定位置を決めて、入れ直してください。

 さらに、背の高いものは奥、背の低いものは手前に置き、スーパーの袋に入れたままなど中身がわからない状態では入れないようにして、どこに何があるのか、ぱっと把握できるようにしておきましょう。

 冷蔵庫の中を常に整理整頓しておくと、自然と食材が管理され、不要な買い物も、食品ロスもなくなります。結果的に、自分で食事の内容や量を管理する自己管理能力も高まり、無理なくやせられる心と体に近づいていくことができるのです。

 こうした習慣が身につけば、庫内はいつもきれいで衛生的ですし、無駄な出費も減って、いいことづくめです。

要チェック! 太るキッチンにあるものいろいろ

 私は長年、管理栄養士として栄養指導に関わってきて、太っている人のキッチンにありがちなものが、だんだんわかるようになってきました。実際、太っている人に次に挙げるものがキッチンにあるかどうかうかがってみると、多くの方が少なくとも1~2つは「ある」と答えられます。1つずつ見ていきましょう。

・シリアル

 ヘルシーなイメージをお持ちの方も多いようですが、商品にもよりますが高カロリーのものが少なくありません。その割に腹持ちがいいわけでもありません。糖質も多めのものが多く、やせたい人にはおすすめできません。