写真:頭を抱える男性写真はイメージです Photo:PIXTA

近年、人間関係の悩みや生きづらさを解消するキーワードとして注目されている「自己肯定感の向上」。自己肯定感が低く敏感すぎる人は、他人の目が気になり、なかなか自分の意見が出せないなどの特徴があるという。心理カウンセラーの根本裕幸氏は、正しいプロセスを踏めば、7日間で自己肯定感がアップすると語る。自分を変える7日間の初日には、何をすればよいのだろうか?

※本稿は、根本裕幸氏、森下えみこ氏『まんがでわかる 敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

自己肯定感は7日間であげられる
そのプロセスとは

 この記事をクリックした方は、「自己肯定感をあげたい」と思って、本稿を読んでくださっているのではないでしょうか。たとえば、

●人の顔色を常に気にしてしまう。
●人と会った後はどっと疲れてしまう。
●相手にどう思われているのかを気にして自分の意見や思いを言えない。

 といったように、自己肯定感が低いと、どうしてもネガティブな面ばかりに注目してしまうので気分は落ち込んでしまいます。しかし、多くの自己肯定感が低い人や敏感すぎる人をカウンセリングしてきた私から見ると、そんな方々は実に素晴らしい才能の持ち主であり、可能性しかない方たちです。

 実際、自己肯定感をあげていくことによって、短所だと思っていた要素がことごとく長所として輝き始める様子を目の当たりにしてきました。たとえば、

●相手の意見を尊重しながら、自分の意見もきちんと言えるようになった。
●ときには人のために、気持ちよく思い切り頑張れるようになった。
●周りの人たちの気持ちを汲んで、意見をまとめられるようになった……など。

 とはいえ、今の時点では自分がそうなれるとは信じられないかもしれません。自著の『7日間で自己肯定感をあげる方法』のなかでは、森下えみこ先生の可愛らしいまんがの中で、主人公が自分の心と向き合い、少しずつ変化しながら自己肯定感をあげていくプロセスを7日間にわたって描きました。本稿では、7日間のうち1日目をご紹介します。

<1日目のプロセス>

 1日目はまず「今の自分に意識を向けること」から始めていきます。今の自分を否定的に見ていたり、そんな自分から目を逸らしていたりして、人は意外と今の自分を受け入れられていないものです。「本当はこうすべきなのに」「なんであんなこと言っちゃったんだろう」などのように。そのため、今の自分に意識を向け、ありのままに自分を受け入れることを学んでいきます。