男性「もしもし、希美華さんですか?」
※昨日の男性とは別の男性
希美華さん「はい」
男性「子ども生活センターのものです」
希美華さん「子ども生活センターのどちら様ですか?」
男性「石橋と申します。翔さんの件ですが……」
希美華さん「大事なお話ですので、念のため折り返してもいいですか?番号を教えてください」
男性「070-…(スマホの番号)」
希美華さん「固定電話ではなくスマホなんですか?」
男性「リモートワークですので」
希美華さん「分かりました、大事な話ですので、録音しながらお話しさせていただきます」
男性「分かりました、お電話お待ちしております」

 希美華さんは、電話を切ってすぐに指定の番号にかけ直しましたが、「現在使われておりません」というガイダンスが流れ、かけ直しても同じでした。

相手の弱点や確認しづらいことや
分からないことにつけ込んだ新たな手口

 結局数日しても子ども生活センターから電話はかかってこず、何が目的であったのかは分からずじまいでした。日本全国に数万店舗あるコンビニに電話して該当しそうな質問から話に引き込み、相手の質問に対して躊躇なく対応できる訓練を積んでいることから、組織的な何かしらの詐欺の手口であることが推量されます。

 これで終わりかもしれませんし、まだ続くかもしれません。もし対面することができればどのような人物であるか、背景など調査することはできたかもしれませんが、反社会的組織の可能性も考えられます。今後何かあればすぐに連絡をいただくことで、調査に至らず相談は終了しました。

 このように、相手の弱点や確認しづらいことや分からないことにつけ込んだ新たな手口で、日々詐欺被害が拡大しているのが現状です。

 私たち探偵は、詐欺被害の相談が寄せられるたびに手口を調べたり、対応策を練ったりするのですが、お金をだまし取られた後に奪い返すのは不可能に近いのが現実です。

 いつもと違うことが起きて、自分では判断がつかないときは、まず親類や友達に相談してください。それでも解決できないときには、私たち探偵に相談してください。相談には無料で乗ってくれる探偵がほとんどですので、安心して連絡してください。