賢い子どもに育てる5つの質問「かきくけこ」とは?【0~12歳・年齢別使い分けガイド付】写真はイメージです Photo:PIXTA

学力テストなどの数値では測れない「学びに向かう力・人間性」などのスキルを指す「非認知能力」という言葉に注目が集まっています。この能力は、幼児期に育てて伸ばすことが大切だとされ、変化の激しいこれからの時代を生き抜いてくためにも大事な力だと言われています。この記事では、子どもの「考える力」、非認知能力を育てる声のかけ方について解説していきます。
※本稿は、竹内エリカ『心理学に基づいた 0歳から12歳 やる気のない子が一気に変わる「すごい一言」』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

賢い子を育てる5つの質問「かきくけこ」

 わが子には賢くなってほしいですね。でも「賢い」ってなんでしょう。今までの教育では、賢さとはいわゆる認知能力といわれるもの、つまり読み書きや計算能力とされていましたが、今では非認知能力という言葉の方がメジャーになってきています。

 この概念は実は、50年ほど前から研究されていたものなのですが、数年前に学習指導要領にその言葉が採用されたことをきっかけに、注目をあびるようになりました。

 そして今、賢さという概念は「考える力」と表現されることが多くなっています。

 考える力を育てるには、三つの力が大切になります。

 ひとつめが「好奇心」。つまり感じる力、問題を見つける力。二つめが「行動力」。まず実験してみる力、試してみる力。三つめが「思考力」。経験によって得た情報から考察・検証し、次の課題を見つけ出す力です。

 この三つの要素、好奇心・行動力・思考力が学びの基礎となるのです。

 それでは、この「考える力」を身につけるにはどうすればいいでしょう? そのためには、自分で考えることを促すような質問を、普段から投げかけてあげてください。

 その質問5パターンが、次の「賢い子を育てる『かきくけこ』」です。

か=考えさせる質問
き=企画させる質問
く=工夫させる質問
け=計画させる質問
こ=行動させる質問

 それぞれ、どういう質問か説明しましょう。