すごい問いかけ・ポイント4「実現の可能性を問わずに考える」

 問いかけに対する回答を思考するとき、「実現可能かどうか?」というフィルターをかけると、「あれは無理、これも無理」と思考が狭くなり、ポイント3で説明した選択肢を増やすということが難しくなってしまいます。

 ぜひ、問いかけに対して思考するときは、常識の枠を外すくらいの気持ちで自由に答えてほしいのです。

 たとえば、「今よりもお金を稼ぐには?」という問いかけに対しては、「副業する」とか「給料のよい会社に転職する」といったリアルな回答だけでなく、「キャラクターをデザインしてグッズで儲ける」とか、「自動販売機の下をのぞく」とか、できるだけ頭をやわらかくして発想するようにする。

 いわゆる常識を捨てて、本当にやれるかどうか問わずに考えるのです。

 もし、ライト兄弟が、「鉄の塊が空を飛べるわけがない」という常識にとらわれていたら、飛行機は誕生しなかったはずですよね。

 ちなみに、常識を破るキーワードは、昔は好奇心。現代では、情報収集力でしょうか。実現の可能性を問わずに考えたとき、未来は変わります。

すごい問いかけ・ポイント5「主観と客観を行き来する」

 これは、簡単に言えば「視座を変えてみる」「相手になりきってみる」ということです。要は、いろいろな視点から物事を見て問いかけてみるということ。

 私のお客様で、自分の指示にいちいち反論してくる部下に、「どうして彼は言うことを聞いてくれないんだろう?」と悩んでいるリーダーがいました。