テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになった。そして19歳のとき、4つの銘柄を買ったことが株式投資の始まりだった。あれから68年、バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで減った。しかし今、資産は18億円まで増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【新NISAにも役立つ】資産18億円! 87歳・現役トレーダー「株以外の趣味」とは?愛鳥・7代目インコのピーちゃんと一緒に昼食のうどんを食べるシゲルさん(写真:松田小牧)

株以外の趣味

私は寝るとき以外、食事や散歩の時間を除けば、ほぼ“株漬け”の生活を送っていますが、株以外の趣味もあります。

それがコイン収集スポーツ観戦です。

コイン収集を始めたのは子どものころです。一番上の姉の夫が経営していた税理士事務所の顧客の1つに、国鉄の元町駅近くのコインショップがありました。

そこに連れて行ってもらい、「コインって綺麗やな」と思ったことから収集を始めたのです。

コインで資産運用

その後、株式投資を始めてからしばらくは、コインでの資産運用もしていました。株に比べて経済ショックにも強いですし、情報を集めて分析する手間もそこまでかかりませんしね。

ただ、コインはやっぱり眺めているのが好きなので、1980年代に資産運用のために集めるのはやめました。

私が好きなのはアンティークコインです。アンティークコインとは、一般的には100年以上前に発行されたコインのことをいいます。

過去に発行されたコインですから、減ることはあっても、これから増えることはまずありません。そういう意味でもロマンがあると思っています。

王様の趣味

なかでも、ヨーロッパの歴史上最も有名な王朝の1つである「ハプスブルク帝国」のコインが好きですね。海外のオークションで買うことが多いです。

カタログが送られてくるので、自分のほしいコインの落札希望額を郵便で送ります。女房と一緒にウィーンまで行ってオークションに参加したこともありますよ。

コイン収集は「王様の趣味」ともいわれていて、オークションには世界から桁違いの富裕層が参加します。

ちなみにカタログは英語やロシア語などで説明がありますが、日本語での説明はありません。日本人があまり参加していない証拠ですね。

“億超え”のコインも

アンティークコインには、1枚1億円を超えるものもあります。2021年には、1933年につくられた「ダブルイーグル金貨」が20億円超で落札されました。

さすがにそこまでの高値が付くコインは買えませんが、ハプスブルク帝国のコインもそれなりの値段はします。ただ、安いものだと数百~数千円程度で購入することも可能です。

昔は家に保管していましたが、紛失してしまってからは銀行に預けるようにしました。好きなときに眺められなくなったのは残念ですけどね。