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一般入試の合格ランキング上位の高校も散見されるが、地方の公立校も多く含まれている。例えば2人合格者を出している秋田高校(秋田)と福島高校(福島)は秋田県と福島県を代表する公立校だ。今年の東大合格者(入試形式問わず)は、秋田高校の昨年の東大合格者数は8人、福島高校は5人なので、推薦合格の比率の高さがわかる。
東大に限らない「傾向」
推薦入試によって、地方のトップ校ではなく、例年は東大合格者を1人も出さない高校からも東大に輩出できるようになった。
東大の一般入試は文理共に科目数が多いことが特徴で、特に文系は国内唯一、二次試験で社会が地歴2科目必要な大学であることから、入試に向けたカリキュラムを持っていない高校も多い。
この傾向は東大に限らず、他の難関国立でも同じだ。こうした高校でも、才能ある生徒がいればそれを伸ばし、東大をはじめとする難関国立大という「知の現場」に生徒を送り込めるようになった。そしてこうした推薦合格者が入学後も活躍するケースも多く、総合型選抜にシフトする各大学の動きは当面続きそうだ。(ライター/河嶌太郎)
※AERAオンライン限定記事
※AERA dot.より転載