「戻しは大雑把に」
“完成”より“完了”を目指す

 とは言え、まだ床にモノが残っていますね。このままでは「時間切れの不完全燃焼」で終わってしまいますから「終わりよければすべてよし」と感じられる状態まで持っていきましょう。

 もうヘトヘトかと思いますが、大丈夫。既に、同じ種類のモノでまとめる作業は終わっています。あとは今の生活を邪魔しない場所に逃がせればOKです。脳みそをそこまで使わずにできるはずです。

向こう1年以内に必ず出番のあるモノは入れ替えやすい場所に

・オフシーズンの服、靴、鞄、食器は「今使うモノの奥・上・下」にしまう

「迷うに分けたモノ」は収納のデッドスペースに

・着る見込みの低い服は不織布ケースにぎゅっとまとめる
・使う見込みの低い調理道具は大きめのジッパーバッグにぎゅっとまとめる

 チェックを後回しにした書類や、お子様の作品など「後日もう少し整理して、捨てられる分は捨てたい」と感じるモノもいったん箱や紙袋にまとめて部屋と収納を「終わり」の状態にしましょう。そのときはすぐにやるつもりだったけれど、気が抜けてしまい結局そのままの状態で放置…となるケースがほとんどだからです。

 “完成”より“完了”を目指す方が良い形で終われます。

 今回は、失敗しない「全出し」のコツを解説しました。詳しい片づけの進め方については『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったらのぞいてみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea)