藤原紀香からスティービー・ワンダーまで

【追悼・曙太郎さん】ボブ・サップvs曙の衝撃カードでK-1が紅白を超えた「異常な年」K-1の実況席に座る長谷川京子、長嶋一茂、藤原紀香(2004年) 写真:産経新聞社

 当時のTBS菅井龍夫編成部長は後に「12月31日に関しては先駆者であり、売られた喧嘩は勝ってお返ししたいと珍しく思いましたね」(2004年3月「新調査情報」から)と振り返っている。TBSにとって大みそかは“絶対負けられない戦い”となっており、PRにも力を入れた。

 番組のMCにはフジテレビのK-1中継の顔、藤原紀香を起用する。藤原はフジの格闘技番組「SRS」の初代格闘ビジュアルクイーンを務め、格闘技ファンからの人気も高かった。

 ハワイからの生中継ではマイク・タイソンまで出演したのだが、ハワイで聞き手を務めたのが「SRS」3代目格闘ビジュアルクイーンを務めた長谷川京子だった。​​

 さらに曙とボブ・サップの一戦の国歌斉唱では「君が代」を小柳ゆきが歌い、「星条旗よ永遠なれ」をスティービー・ワンダーがハーモニカで演奏。花束贈呈はヒクソン・グレイシーで、解説を貴乃花親方(当時)、魔裟斗、古賀稔彦、畑山隆則が務めるという豪華仕様だった。