3.脂溶性ビタミンは特に注意

 皆さんが気にしがちなビタミン不足。実はビタミンは、水に溶けにくく油脂に溶ける性質を持つ「脂溶性ビタミン」と水に溶けやすく熱に弱い「水溶性ビタミン」に分けられます。水溶性ビタミンは、たとえ多く摂取したとしても余分なものは尿として排泄されます。そのため不足がちになりますので、水溶性ビタミンであるビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)とビタミンCの9種類は毎日、一定量を摂取するのが望ましいのです。

 一方、体内に蓄積されやすいのが脂溶性ビタミンです。水溶性ビタミンとは違い、欠乏症にはなりにくいですが、大量に摂取した場合には肝臓に蓄積されるため、肝臓が処理しきれず、肝機能障害を起こすこともあります。そのため、脂溶性ビタミンをサプリメントで摂取する場合は特に注意が必要です。脂溶性ビタミンはビタミンD・A・K・E。ローマ字読みで「だけ」と覚えて、くれぐれも過剰摂取にはお気を付けください」