女の子が喋りやすい話題を
探ってそこを掘り下げていく
自分の話はさておいて、女の子に質問を投げかけることが大事だと石田さんはおっしゃいます。
「今、どんなことに関心があるの?」
「どんな仕事をしたいの?」
「自分のファッションやメイクは何を参考にしてるの?」
「音楽はなにが好き?」
なんでもいいから、女の子が喋りやすい話題をさぐり、女の子が語る時間を多く作る。ここで注意しなければいけないのは、決して尋問のように畳みかけないこと。あくまで優しく。興味を持って。さりげなく。
そうするうちに、「私、実は洋服のスタイリストになりたいんです。でも、どうすればなれるのかわかんなくて」。
そんな言葉が女の子の口から出てきたら、チャンスです。
「そうかそうか。実は僕の学生時代の友だちに、スタイリストになったのが一人いてね。彼女は今、女優の○○のスタイリストやってるんだ」
「マジっすか?」
たちまち女の子の目が輝いて、オジサンの言葉に興味を持ち始める。女の子の質問は止まりません。
その人、どうやってスタイリストになったんですか、どこかファッション事務所を訪ねたほうがいいんでしょうか、やっぱフランスとかに留学したらセンス磨けますかね、などと、会話が盛り上がってきたら、そこからはオジサンも、自分について語り始めて大丈夫。

阿川佐和子 著
そしてまた会う約束をしてくれる。という好循環が生まれるそうです。
なるほどね。モテる男は、聞き上手でもあるということか。自慢話はしないんだ。そう合点したことがありました。
もっとも、いかにも聞き上手で、相手を持ち上げるのが巧みな人は、得てして下心がある場合もありますのでね。若い女性は要注意ですよ。詐欺かもしれないし。
若い女の子だけでなく、私のような高齢者もね。騙されていつのまにか通帳を渡しちゃったりすることがありますから。気をつけましょうね。