すると石田さんはしばし考えてから、お答えくださいました。「うーん。自分の話はしないで、まず女の子の話を聞くことかな」。

 こりゃまた名言!私は唸りました。

 とかく若い女の子の気を引きたいと望む男性諸氏は、なるべく早く自分のことを知ってもらいたいと思って、仕事の話や、自分が今までどんな実績を積んできたか、今、どんな案件で戦っているか、など、必死で女の子に語りかけるそうです。

 でも女の子はそんな話にまったく興味がない。なぜなら、それらの話はほとんどが自慢話だからです。

「そうなんっすかあ」「そうだったんだあ」

「さしすせそ」の中でもかなり「無関心」風の口調で反応するばかり。それでも男性は気づかない。なんとか女の子に自分を理解してもらいたいと焦り、なおさら熱を込めて自らをアピールし続ける。

 そして、女の子は高級なご飯をご馳走になったあと、心の内は不機嫌なまま、外見としては満面のお愛想笑いを浮かべ、「ごちそうさまでしたあ」。

 そして二度と会ってくれないのだそうです。だってつまんないんだもん、オジサンの話、というわけです。

 ならばオジサンはどうすればいいのでしょう。