私も、もともとは、ものを捨てられない性格でした。手放すことは、ときに痛みや不安を伴うもの。「いつか使うかも」「もったいないから」という気持ちもあり、捨てる決断を先送りするうちに、どんどんものがふえていきました。

 しかし、それらのほとんどは使わないもの。あれもこれもととっていると、ほんとうに必要なもの、大切なものが紛れてしまい、見つけにくくなるのです。

 お金や時間の余裕を自らつくってきた人は、“取捨選択”ができる人といえます。

 仕事も生活もなにを取り入れて、なにを捨てるか判断することの連続。自分にとって大事な部分にお金と時間を集中させて、あとは切り捨てる勇気が余裕をつくります。

 また、夢や目標を叶えたい人、自分の会社や家族など守るものがある人など、なにかを得ようとするなら、なおさら「捨てる勇気」が必要でしょう。

 そんな“取捨選択”をするためにも、まず「3秒以内に捨てる」習慣をおすすめします。捨てる判断基準は「いま、使っているか」がすべてです。

「これは半年使ってないな」などと思ったら、その場で3秒以内に捨てて。ゴミ捨てや掃除の前に家をぐるりと一周してチェックするのもおすすめ。思い出の品などは写真に撮ると捨てやすくなります。どうしても捨てたくないものは厳選して“思い出ボックス”を作って保管するといいでしょう。

「要るもの」「要らないもの」を仕分けして、少ないもので暮らそうとする習慣は、お金の不安も小さくしてくれるはずです。

お金がなくて陥る不幸
お金があって陥る不幸

「お金があれば、不幸にはならない」と思う人もいるかもしれませんが、お金があってもなくても、どんな状況でも光と影があり、プラス面、マイナス面があります。