財布の中が小銭であふれている人に
オススメしたい支払いルール
次は、買い物に便利な数学を2つ紹介しましょう。
1つは、「財布の中の小銭が最小限になるように支払う方法」です。
実は、「財布の中の小銭を少なく保つ」のは、そんなに難しくないんですよ。上手な人は計算が速いんだと思われるかもしれませんが、計算しなくてもできるのです。
ポイントは2つだけ。(1)小さい貨幣から払う。(2)必要な枚数がないときは1つ大きい貨幣を出す。これだけです。
実際に例を挙げてやってみますね。買い物カゴをレジに持っていったら代金が1368円だったとします。そして、財布の中には次のような貨幣があったとしましょう。

まずは(1)にならって小さい貨幣、つまり1円玉を何枚出せばいいかを考えます。1368円の1の位は「8」ですが、8円のうち5円は5円玉に任せればいいので、支払うべき1円玉は3枚です。先ほどの財布の中の図を見てください。1円玉は3枚ありますか?ありますね。ここは素直に3枚出しましょう。
次に、考えるのは5円玉ですね。1枚あったらいいのですが……財布の中にあるでしょうか?ありました!そこで、5円玉を1枚出します。
今、レジのトレーには1円玉3枚と5円玉1枚を出していますよ。この時点で1368円の「8」のことは忘れてOKです。
次は10円玉についてです。1368円の十の位は「6」ですから、60円のうち50円は50円玉に任せるとして10円玉が1枚出せればよいことになります。よかった、ありますね。そこで、10円玉を1枚トレーにのせておきます。
さらに50円玉を1枚払いたいわけですが……残念、50円玉はありません。