「3個で98円」と「4個で128円」の
商品単価をパパッと比べる方法
さて、もう1つ買い物で使える数学を紹介します。コツは揃えて比べる、です。似たような商品がいくつかあるとき、「どれがいちばん安いだろう……?」と思うことはありませんか?
例えば、3個1パックで98円のヨーグルトと4個1パックで128円のヨーグルトがあったとしましょう。「メーカーにこだわりはないし、安い方を買いたい!」となったら、どう考えたらいいのでしょう。
まず1つ使えるのは、値段を個数で割って、ヨーグルト1個あたりの値段を比べる方法です。
98÷3≒32.66、128÷4=32
なので、4個パックの方が安いですね。
ただ、割り算が苦手な人もいるでしょう。そんなときは、かけ算で考える方法もありますよ。3個パックと4個パックをそれぞれいくつか買うことにして、ヨーグルトの数を揃えてしまうのです。
この場合は、3個パックを4つと4個パックを3つ買うことにして、それぞれ12個買った場合の値段を計算します。ついでに端数はやりづらいので98円を100円、128円は130円にしてしまいましょう。どちらも2円アップしているのでそんなに計算にちがいは起こりません。
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math channel 著
100×4=400、130×3=390
ですから、やはり4個パックの方が安いとわかりますね。
ここまでのやり方はどれも、比べやすいように何かを揃えるという考え方をしています。日常生活で比較検討が必要なときに応用してみてはいかがでしょうか。例えば、何かが故障して、修理した方が安いか、新しいものを買った方が安いか、というとき、揃えられる要素に注目してみると、よいでしょう。
まあ……こちらも親切なスーパーなら値札に「1個あたり」や「100グラムあたり」の値段が書いてあることも多いんですけどね!便利な世の中に身を任せるか、自らすすんで脳トレをするかはあなた次第です!