最高のリーダーが「見えないところ」を大切にする理由
人は誰でもほめられると嬉しいものです。しかし、なかには直接ほめると「何か裏があるのではないか」と勘繰る人もいます。
そこで効果的なのが、本人がいないところで、共通の知り合いに対してその人のことをほめる「陰ほめ」をすることです。第三者からほめていることを聞いた時のほうが、直接ほめられるよりも信頼性のある情報だと思われ、ずっとあなたの印象がよくなるからです。
同じように、ある人が「見えないところ」で自分のことを助けてくれたり気にかけてくれていたことを知った時、その人への信頼感は一気に高まるのではないでしょうか。
それは、リーダーと部下の関係においても言えることです。リーダーが自分のために陰ながらサポートしてくれていたり、骨を折ったりしてくれていることを知れば、部下はそのリーダーについていきたいと思うようになるでしょう。
ただし、そんな陰のサポートに気づいてもらわなくてもかまわない、くらいの気持ちでいることが大切です。下心なく、あくまでも相手のためを思ってやるのです。
また、優れたリーダーは「見えないところ」で部下をサポートするだけでなく、「見えないところ」で自分自身の仕事にも工夫を重ねたり、自分を整えたりしています。
私はこれまでに3万5000人の管理職やリーダーに講演や研修を行ってきましたが、うまくいっているリーダーほど、仕事の表面的な部分をアピールするのではなく、土台となる部分を大切にしていると感じています。