8分間の腹筋だけではダメな理由【1】:部分痩せは神話

腹筋トレーニング

 シックスパックになるために、最重要課題はウエスト周りの脂肪を減らすことです。そこでそうと思っても、簡単にはいかないことは多くの人がご存じでしょう。

 脂肪を減らすために身体の特定の部分をターゲットにする(「部分痩せ」「スポットリダクション」と呼ばれます)ことは、「実際にはできない」とも言われていますので…。

 インフルエンサーが何を売り込もうとも、脂肪減量は全身の努力であり、規律正しいトレーニングと食事の両方によって達成されるものと言えます。この組み合わせによって、身体活動と摂取カロリーの制限を促進することでこそ、脂肪の減少につながるのです。

8分間の腹筋だけではダメな理由【2】:腹筋に必要な運動面は一面だけではない

腹筋Photo:CS0523183//Getty Images

 次に、腹筋自体の構築です。腹筋を効果的にバランスよく鍛えるには、さまざまな動きの方向から筋肉を刺激する必要があります。

 ですが、多くの短時間のトレーニングではさまざまなタイプのクランチ(腹部を曲げる運動)だけを行うため、これだけでは不十分と言えます。

 クランチや腹筋運動で行うような前後の動き(身体を前に曲げる動き)だけでなく、回転運動や抵抗を使った運動も取り入れることで、腹部全体の筋力を高めることができるのです。

 また、腹筋を鍛える際にはトレーニング中ずっと筋肉に挑戦し続けることが重要です。これは、いくつかのクランチやプランク(体を伸ばして橋のような姿勢を保つ運動)だけを行っているとは達成できません。

 腹筋を鍛えるもう一つの鍵は、トレーニングの時間枠をとおしてずっと挑戦し続ける…つまり積極的に腹筋をいじめ続けることです。それは、クランチやプランクを数種類やるだけでは到底無理でしょう。

8分間の腹筋だけではダメな理由【3】:漸進的過負荷が必要

「腹筋が割れる人」と「いくら鍛えても割れない人」のシンプルすぎる違いPhoto:PeopleImages//Getty Images

 例えば従来のプランクにも、少し挑戦的な動きを加えたショルダータッププランクのようなものがあります。これなら、体幹トレーニングの定番の動きを少し発展させることができます。

 ですが、あなたの目標「シックスパック」を達成するためには、腹筋には何らかの抵抗を加える必要があるでしょう。自重だけでは、長期的にはうまくいきません。

 腹筋も他の筋肉と同じように、漸進的な過負荷によってよく成長します。強い体幹を持つことは見栄えを良くするだけでなく、抵抗によって得られるこの付加的な強さが必要になります。これは人生における他の分野でも、大いに役立つことでしょう。

 それでは次に、腹筋をもっと徹底的に鍛える3つの方法を紹介します。