指定校の生徒でなくとも
内申点がよければ推薦可能

 一方、公募推薦はどの高校からでも出願することが可能です。しかし、指定校推薦とは違い、不合格者も多く出ます。

 これら学校推薦型選抜は高校時代の内申平均点が必要となります。内申点の基準は3.8以上や、4.0以上など、大学により異なります。また、高校3年生の成績だけでなく、高校1年生からの内申平均点を求める大学もあります。学校推薦型選抜の場合は、これに加えて学校の校長などによる推薦書が必要です。

 指定校推薦は、合格したら必ずその大学に入りますという「専願」を求めるところが多いので、滑り止めに受けることはできません。また、公募推薦であっても専願を求める大学もあります。特に関東の大学はこの傾向が強いので、出願の際はここにも注意が必要です。

アンテナpoint.学校推薦型入試は大きく分けて2つで、いずれも学校(校長や担任など)の推薦書が要ります。指定校推薦は合格の可能性が高いのですが、公募推薦は不合格になることもあります。

総合型選抜入試では大学は
生徒のどこを見ているのか

「総合型選抜入試」と聞いてもピンとこないという親御さんも、AO入試はどうでしょうか?AO入試とは、テストの成績だけでなく、本人の学ぶ意欲、進みたい学部で欲している学生像とマッチしているかを評価に加えて合否を出す入試です。

 入学前の段階で、大学との相性を見るお見合いのような入試ですが、今はこれを「総合型選抜入試」と呼ぶようになっています。

 昔はAO入試で入学する学生の割合が低かったので、この入試を知らないという方もいるかもしれません。しかし今は推薦型の入試で大学に入学する生徒の割合が増えていますから、お子さんたちが総合型選抜を利用する可能性は昔よりもはるかに高くなっています。