求人を募っても応募が集まらない理由は、その求人原稿に「給与や待遇以外の重要な情報」が不足しているから。条件が悪くても、4つの軸で自社の魅力を正直に伝えることで応募者を集める方法を解説する。※本稿は、関根コウ『求人募集をしても応募がない・採用できない会社に欲しい人材が集まる方法 他社より条件が悪くても、広告費が0円でも、採用できる』(現代書林)の一部を抜粋・編集したものです。
御社の求人原稿は、
重要な情報が不足している
応募が集まらない求人原稿には、ある共通点があります。
それは「給与や待遇といった仕事の条件だけを提示していて、ある重要な情報が不足している」ということです。
「応募者が見るのは給与と待遇ではないのか?ほかに必要なものがあるのか?」
そうお考えかもしれません。
もし、これが有名企業であれば、多少の説明不足があったとしても「社名」を出すだけで、人は集まるかもしれません。しかし、中小企業の場合は、条件だけを提示しても、応募者の興味や関心は引くことができません。
「ということは、他社と差別化をはかるために、待遇を改善したり、給与を上げたりしないといけないと……」と思った採用担当者の皆さん。
まったくそんなことはありません。
たとえ給与を上げられなくても、これから述べる「4つの軸」で自社のことを正直に語るだけで、応募者は集まります。
自社の魅力を求職者に正しく伝えることで、応募者は集まり、採用につなげていくことができるのです。
この記事では、他社より条件が悪くても、広告費が0円でも、中小企業に応募者が殺到する採用術をわかりやすく解説していきます。
昨日までの「求人広告を出しても、誰一人応募すらしてこない」という現状から脱却できるのです。
他社より給与が低くても
毎月応募が来る理由
あなたが旅行を計画しているとしましょう。
どういったポイントで旅先を選びますか?
「どんな観光地がある?」「地元グルメのおすすめはなに?」、あるいは「アクティビティはあるのか、ないのか?」などを調べたうえで、旅先を決定するはずです。さらには、予算やアクセスのよさ、魅力的な宿泊施設があるかどうかなど、さまざまな事柄によって行き先を検討するでしょう。
おそらく、1人で行く場合と家族や友人と一緒に行く場合でも、計画は変わってきますよね。メンバーの意向も汲みつつ、決定するはずです。
実は、応募者の行動もこれとよく似ています。
たった1つの条件だけで、転職先を選ぶ人はほとんどいません。つまり、勤務条件がいくらよくても、応募するとは限らないのです。