面接官とのQ&A

――短期的なターゲットは既存顧客層とのことでしたが、どのような人を想定していますか?

 既存店舗のラーメンを食べたことがあり、ファンとなっている人を想定しました。

 ファンの中にも行列にも躊躇なく並び頻繁に来店するコア層と、行列には並びたくはないライト層がいると思います。

 新規店舗のターゲットとしては、特に後者を想定しており、来店頻度を向上させたいと考えています。

 一方で、近隣エリアに出店することで、既存店舗に来店したことはないけれど興味を抱いていた周辺地域の新規顧客を取り込むことも想定しています。

――新店舗で十分な売上を確保するために、他にできることはありますか?

 売上を拡大する施策として、たとえば、魅力的なサイドメニューの開発や、トッピングを用いた新しいラーメンの食べ方を提案することで客単価の向上が期待できます。

 また、スタンプラリーやクーポンの提供により、人気の既存店舗から新店舗への導線を作ることも有効と考えます。

 しかし、やりすぎると既存店舗と新店舗で同じ客を取り合う構図となってしまうため、新店舗でも新たな常連客を掴むための工夫を行う必要があります。

――いくつかの観点を挙げていただきましたが、何が最も大切だと思いますか?

 私は、「立地」が最も大事だと考えます。既存顧客を共有でき、一定程度の新規来店が見込め、従業員の共有や運搬費も低く抑えられる距離にある出店エリアの選定は、利益を確保するうえで特に重要です。

 新規出店エリアの商圏分析も行えれば、より精緻な検討が可能になるでしょう。

(本稿は『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』から一部を抜粋・編集したものです)