高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図#21Photo:Mlenny/gettyimages

次世代のスター株の発掘は、個人投資家の強みを生かした投資法だ。また、成長力のある企業に早い段階で投資できれば、テンバガー(10倍株)も夢ではない。特集『高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図』の#21では、アナリストの5期先予想から「超成長期待120銘柄」をランキング。米国のインフレが一服した場合、再びこれらのグロース株が脚光を浴びる可能性が高いだけに、この好機を見逃さないようにしよう。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

売上高の成長に着目して
次世代のスター株を発掘する

 日本を代表する優良企業に投資するのもいいが、「次世代のスター株の発掘」も投資の醍醐味だ。成長力のある小型株に早い段階で投資できれば、テンバガー(10倍株)も夢ではないからだ。

 そこで、今回は5期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある約600社を対象に、5期先までの売上高の伸び率でランキングを作成した。参考のために、今期と5期先の予想売上高と当期利益、今期予想PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)も付けた。

 利益ではなく、売上高の伸び率でランキングをしたのは「本物の成長株」を見つけるためだ。人員削減やコストカットなど構造改革頼みの利益拡大には限界がある。中長期で株価を飛躍させるには、「圧倒的な売上高成長」が欠かせないのだ。

 また、時価総額が小さい小型株は、流動性の問題などで機関投資家が投資しにくい。その結果、将来性が正当に評価されていない銘柄が少なくない。小型成長株の発掘は、個人投資家の強みを生かした投資法でもあるのだ。

 さらに言えば、足元の日経平均株価の上昇は大型株がけん引してきたが、今後は流れが変わる可能性がある。米国で近い将来の利下げが予想されており、日米の金利差が縮小する。その結果、為替相場が円高に転換すると、外需の大型株ではなく、内需のグロース株が相対的に優位に立ちやすい。

 次ページでは「売上高拡大」120銘柄を一気に発表。ランキングにはAIやSaaS(Software as a Service)、医療ITなど時代を捉えたビジネスを展開する小型成長株が目立つ。ぜひ、次世代のスター株発掘の参考にしてほしい。