ぼくが、「1000円下ろした後、その日はお金使わなかったの?」と聞くと、「いえ、必要になったので、また別のコンビニで下ろしました」とのこと。

 何度も下ろせば、その分だけ手数料がかかるかもしれません。かからなかったとしても、確実に時間の無駄です。

 ちょっとしたこと、と思うかもしれませんが、お金を下ろすその時間だって、貴重な時間です。1時間残業をすれば、それなりの金額を稼ぐことができるはず。だからこそ、自分の時間の価値を知り、行動の無駄を減らすこと。これが、賢いお金の使い方にもつながるのです。

 それに彼はチケット代を払って手持ちの現金がなくなったら、その日や次の日はどうやって生活するつもりだったのでしょうか……。

 彼の不思議な行動からは、「決済やATMの基本的なシステムを理解すること」「計画的な支出」「相手に敬意をもって丁寧にコミュニケーションを取ること」の大切さを学ぶことができます。

「お金が見えづらくなる」
NG習慣とは?

 さて、先ほどはちょっと特殊な例に見えたかもしれませんが、次はより多くの人がやりがちな「貯まりづらい習慣」の話です。

 お金の管理することは、誰にとっても面倒です。財布が二つも三つもあって、それぞれの財布にいくら入っているか把握し続けるのは億劫ですよね。

 同様に、クレジットカードを複数持っている場合、それらを正確に管理することは容易ではありません。

 クレジットカードを使えば、短期ではあるけれど借金が増えます。借金の金額やそれぞれの利息を把握できなければ、総額はますます増えてしまいます。

 まずは自分の使ったお金がきちんと把握できるように、使うカードはできる限り絞りましょう。