お得なキャンペーンには裏がある!
必ず「条件」をよく読もう

 また、QRコード決済やフリマのアプリを使っていると、大量のポイントや現金を得られるキャンペーンを目にします。ちょっと手続きをするだけでお金がもらえるのなら、費用対効果は高いように思えます。

 しかし、企業側はなぜそのようなキャンペーンをするのでしょうか。

 ユーザーを増やすために初回無料にしたりクーポン券を配ったりするキャンペーンは理解できます。しかし、すでにユーザーとなっている人を対象としたキャンペーンがユーザーのために実施されているとは限りません。

 もしかしたら、ポイントで誘導し、リボ払いの登録をさせたいのかもしれない。既存のサービスと関係ないクレジットカードを契約させたいのかもしれない……。安易に目の前の利益に飛びつかず、背景にある意図をよく考えてみたいところです。

 企業がモノを売り、消費者がモノを買う場合、互いに利益があります。共存関係にあるともいえるでしょう。

 しかし、常にそうであるとは限らない。企業が消費者の無知や軽率さを利用して資源を奪う可能性があります。それが問題にならないのは、消費者が表面上は十分納得していると客観的に判断できること、また消費者に一定の利益がありその対価として企業側が利益を得ていること、こういった構造によって不問にされているに過ぎません。

 だから、あなたは自分で学び、自分で考え、企業の意図を読み、最適な判断をするよう心がけなければならないのです。一見お得なキャンペーンを見かけたら、登録前に条件をよく見てみてください。