普段、子と同じ部屋や布団で寝ているママたちは、当日は特に「夜、寝るときに子どもが隣にいないのが寂しすぎる」と感じられることが多く、人によっては抱き枕やぬいぐるみを抱いて入眠するらしい。

 なお安心感を得るために抱く対象として、夫は選択肢に入らないのも一般的なようである。理由は「ゴツゴツしているから」や「子と比べるべくもない」ということなのだが、こちら筆者調べにつき、本当は語られないだけで、実際は夫が選択肢に入っているような、ちょっとつやっぽい展開もありえるのかもしれない。

 パパはパパで子を案じる気持ちを、何か具体的な行動で示そうとする傾向がある。私の「寝付きの練習」もこれに該当する。他には、当日朝出社を遅らせてでもなんとか園まで送ろうとしたり、普段は子どもの服を買ってくることなどないのに「お泊まり時に着用するため」と称してかっこいい・かわいい下着を急に買ってきたり、などである。

子どもが気になって
こっそり会場に行く親も

 また、車通勤のパパが、帰り道にお泊まり保育をしている会場(保育園など)に寄り、なんとなく様子をうかがって帰宅するケースも複数確認している。

 あるパパは帰宅後、コンビニに行くついでに「うちの子がぐずって寝られず、先生に抱っこされて外で背中トントンされたりしているのではないか」と心配になって、子どもたちの就寝予定時刻を過ぎて明かりの消えた園(職員室だけ明かりが点いていたらしい)を一回りして無事を確認し、帰ってきたらしい。

 心配さが高じた様子をよく伝えるエピソードで、他人からは滑稽に見えるが、私も男親として「その手があったか」と思えるくらい深く共感できる行動である。