とっ散らかった都知事選、これでいいのか?「蠱毒の壺」を生き抜き「神霊」として君臨する候補は全体的にとてもとっ散らかっている印象の都知事選。いったいどうなるのか Photo:PIXTA

投票日は7月7日、2024年の東京都知事選が、全体的にとてもとっ散らかっている印象だ。告示日は6月20日なので候補者はまだ確定していないが、現時点(5月20日)では26名が“候補者”の候補者となっている。この選挙戦、いったいどうなるのか。(フリーライター 武藤弘樹)

「散らかった部屋」然としている
都知事選2024

 まずそれがわかりやすいのは候補者の多さで、2020年の候補者数が22名で過去最多だから、今年の都知事選はそれ以上となる公算が大きい。珍しくグラフなど作ってみたので参照されたい。

とっ散らかった都知事選、これでいいのか?「蠱毒の壺」を生き抜き「神霊」として君臨する候補は※朝日新聞デジタル「これまでの東京都知事選挙」(https://www.asahi.com/senkyo/tochijisen/history/)、選挙ドットコム「東京都知事選挙 予想される顔ぶれ」(https://go2senkyo.com/local/senkyo/24845)を元に作成

 しかし、候補者の多さだけが今回の都知事選のすごみではない。

 候補者の顔ぶれや主張などを見て「これはなんだか大変そうだ」と思える選挙が定期的に行われるのは世の習わしであり、筆者も2021年の千葉県知事選の際、色モノ寄りの立候補者に関する記事を書いたが、今年の都知事選はもう一段階上の次元の「これでいいのだろうか」に突入しそうな模様である。

【参考】千葉県知事選の「奇抜な候補者たち」を振り返る、選挙はこれでいいのか
https://diamond.jp/articles/-/266728