なお、我が娘はやはり怖くて寝られずベソをかいていたらしいが、担任の保育士さんに抱かれて無事に寝ることができたようである。

「寝付けるのか」を保護者が心配しがちなのは上記の通りだが、そこはプロたる保育士さんたちがしっかり対策していて、筆者の子が通う園ではお泊まり保育は例年「子どもたちが、保護者の元を離れてさみしがる余裕がないくらい楽しみで埋め尽くす」というコンセプトで企画されているようで、子どもがさみしがることは実際ほぼないそうである。

 ちなみに、「子どもが不在だと夫婦間で何を話せばいいかわからなかった」という話もいくつか耳にした。数年間子どもありきで家族が成立してきたので、唐突に訪れる急な状況に戸惑う夫婦の様子がうかがえる。

「ひとり酒盛り」も
せっかくの機会の羽根の伸ばし方

「子どもがお泊まり保育で心配過ぎる」といった文言とともに、これから始められる自宅でのひとり酒盛り画像を載せた投稿がSNSでバズっていた。子育てから解き放たれた保護者はその一夜、ぜひアルコールに興じたいところである。ただし保護者は夜でも園からの急な呼び出しに備えておかねばならないので、送迎の手段が車なら飲酒運転にならぬよう何かしらの配慮か方策は必要となる。

 留守番番組でお泊りする子どもの不在を楽しむのは、何も保護者に限らない。歳の近い姉・兄がいる場合、久しぶりにママが独占できるということでいつもと違う甘え方をしてくることも珍しくないようである。一方、妹・弟がいる場合は、これも即ママを独占する喜びに浸るかと思いきや、「お兄ちゃん・お姉ちゃんがいない」とさみしがって涙するらしい。