「現状の不満」から考える
欲求を充たすための解決策
(1)自分探求タイプ(メラメラ探検家)
現状の仕事に、やりがいを見出せずにいる
(2)自分強化タイプ(孤高の仙人)
仕事などに打ち込んで自分を振り返ることがなかった(40、50代など)
(3)多刀流タイプ(スゴウデ料理人)
資格を取って、専門的なスキルで仕事している(士業の方など)が、同業者との競争にさらされ、差別化したいと思っている
(4)人間力タイプ(たたきあげ将軍)
人間関係に迷いや悩みがあり、自信がない
(5)環境変革タイプ(カリスマ村長)
職場環境に閉塞感や危機感を覚えている
(6)逆転劇タイプ(なにくそ勇者)
今の仕事のやり方に、無理や生きづらさを感じている
(7)持久力タイプ(おきあがり戦士)
過去の進路選択に後悔や劣等感を覚えている(30~50代など)
(8)経験学習タイプ(ホップステップ賢者)
将来の進路に不安を感じている(10、20代など)
抱える不満はさまざまですが、解決策はあります。
リスキリング(学ぶこと)に対して、どのような「現状の不満」があるかに注目すると、そこに隠れた欲求が見えてくるのです。その上で欲求を充たすための解決策を考えていきます。
たとえば、(1)自分探求タイプの方が、仕事で関心のない学びを強制されて、意欲が失せて「現状の仕事に、やりがいを見出せずにいる」なら、今の仕事にこだわらない「ライフワーク」や「ライフテーマ」を見つけてはどうでしょうか?学ぶことで、自分がそれまで思ってもみなかった情熱を注ぎたくなる未知の仕事が見つかるかもしれません。
スキルを身につけたにもかかわらず職場で活かす機会がないことから、「職場環境に閉塞感や危機感を覚えている」という(5)環境変革タイプには、社内勉強会のように学習しながら組織変革ができる「ワーク」をお勧めします。
「今の仕事のやり方に、無理や生きづらさを感じている」(6)逆転劇タイプなら、「資格を取るなどして新しい働き方を選択する」のもいいでしょう。
挫折したり、不遇な人生を歩んできたりしたからこそ気づくことはたくさんあります。立ち直ってきたこと、それ自体が財産です。今までにない発想で、新たな働き方を模索してもいいのではないでしょうか?
(7)持久力タイプの方が、過去に選択した進路やキャリアに後悔や劣等感を覚えているなら、「学生時代に挫折した目標に、時を経て再挑戦する」。やり直しに遅すぎることはない。
「人生100年時代」なのだから、いつでも何にでも挑戦していいのです。