言葉を使うプロ、たとえば芸人は優れたワードセンスと当意即妙な受け答えを必要とする職業だ。そのウィットに富んだ返しやユーモアに溢れた言葉選びを参考にすれば、センスは自然と磨かれていき、コミュニケーションがもっと楽しくなるだろう。そこで本記事では、芸人や政治家のセンスにあふれた受け答えをクイズ形式で紹介する。※本稿は、齋藤 孝『「いいね!」を集めるワードセンス』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
センスが光るコメントに挑戦
政治的な場のウィットに富む返し
□□□□□オリンピックの始まりだ。
さわやかなスポーツの祭典の裏で賄賂のお金が飛び交っていたというのは、暗いニュースですが、それを笑いで包んでしまうような楽しいコメントに救われた気がします。スポーツの祭典の裏で、どんなオリンピックが行われていたか考えてみましょう。カタカナ5文字が入ります。
□□□□も一緒に寄こせよ。
生卵と一緒にほしいものはなんでしょう。カタカナ4文字です。シュワちゃんのこの答えはなかなかのユーモアセンスに富んでいます。生卵で服が汚されて、不愉快に決まっているのに、その怒りをぐっとおさえて、こんな楽しい冗談を言えるのは、さすがです。当意即妙な受け答えがその人物の器の大きさを示しています。
「(そのころに)私はここに□□□ですけどね」
エリザベス女王と親しい植物学者のデイビッド・アッテンボローが気候変動について話していたときのことです。50年後、ここの木々もまったく異なる種類になっているという話のあと、女王は数秒ほど無言になって、この言葉を返したそうです。アッテンボローは声を出して笑いました。女王はよくジョークを言ったそうですが、「ワードセンス」にあふれる切り返しです。
1986年、エリザベス女王がニュージーランドを訪問し、卵を投げつけられた時、「ニュージーランドは乳製品が有名ですが、私は朝食にニュージーランドの卵を食べるのが好きです」と発言しました。
答え
問1/スポンサー
問2/ベーコン
問3/いない