高齢の方の中には、「かかってきた電話に出ないと悪い」と思っている方もいますが、いつも留守電にして、メッセージを残した知っている人にだけこちらから電話をかけ直すようにします。
※固定電話のナンバー・ディスプレイ契約は有料でしたが、2023年から70歳以上の契約者、または同居する場合は、無料になります。NTT東日本・西日本に申し込んでください。
●国際電話は受信拒否にする。
2023年7月以降、国際電話番号からかかってくる特殊詐欺が急増したので、固定電話・ひかり電話にかかってくる国際電話番号からの発着信を無料で止めることができます。詳しくは、「国際電話取扱受付センター」(0120-210-364)にお申し込みください。
●電話に出てしまった場合、電話口の相手が「息子や市役所の職員、銀行員」などを名乗っても鵜呑みにしないこと。
一度、電話を切って、息子さんやお孫さん、家族に確認しましょう。相談する人が近くにいない場合は、警察や市役所の担当課に自分から電話をかけて確認・相談をしてください。
●お金をすぐに振り込んだり、手渡したりしないこと。
「今すぐに手続きしないと……」というのは騙しの決まり文句です。年金や医療費が返還される(還付金詐欺)というのでも、電話で連絡が来ることはありませんし、「今やらないと、もらえない」ということはありません。
●自宅に警察官や銀行員が来て、キャッシュカードやクレジットカードの提示を求めることはありません。
提示を求めてきたら、「カードや通帳は息子の家に預けている」または「銀行の貸金庫に保管している」と言って断ってください。「今、ここにはない」と言うことで、詐欺師が付け込む隙を与えないようにしましょう。
振り込め詐欺の手口は、どんどん進化している。電話には出ない、自分ですぐに判断せずに、電話を切って、家族や警察にまず相談しよう。