「自己満足からのアドバイス」をしている人たち

僕は、先輩が後輩にアドバイスをする背景は大きく3つに分けられると考えています。

①本当に親切心からのアドバイス
②会社の評価項目や上司からの指示に基づくアドバイス
③自己満足によるアドバイス
このように分けてみると、先輩は本当に様々な背景であなたに対してアドバイスをしてきていることがわかると思います。

特に③は厄介です。なぜなら、そのアドバイスをしたのは、「あなたのためを思って」ではなく、「自分が納得いかない」のが理由だからです。

こういった③の自己満足によるアドバイスは基本的に無視しましょう。その先輩もちゃんとアドバイス通りにやったかどうかの確認はいちいちしてきません。アドバイス自体の信頼性が高かったとしても、今そのアドバイスを受け入れるべきタイミングかどうかは怪しいです。その場でアドバイスを頂いたお礼を伝えておけば全く問題ありません。

ただし、①②のアドバイスの場合、無視するのは得策ではありません。ただ、このようにアドバイスの「背景」を判断できるようになっておくと、取捨選択が容易にできるようになります。

出世する人は、この「アドバイスの取捨選択」が非常にうまいです。聞き入れるべきアドバイスは聞き入れ、無視すべきアドバイスは徹底的に無視します。この3つの基準に照らして、徹底的にアドバイスを聞き入れるか、無視するかを取捨選択できるようになりましょう。

変なアドバイスや間違ったアドバイスに振り回されることも減らせるので、本当に力を入れるべきポイントがわかり、仕事のコスパを高めることに繋がります。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を抜粋・編集・加筆した記事です)

著者:最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー たこす
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。